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燕雀鉄道白津機関区活動日誌

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2016年 12月 31日

2016年最後の大物 ICE3入線

さて、今年もあと数時間。
京急1800形が燕雀鉄道最後の入線となると思いきやギリギリで大物が入線いたしました。
アーノルド社のICE3です。
2016年最後の大物 ICE3入線_a0359818_16570960.jpg




ICE3はドイツの高速鉄道の代表的な車両。
ICEシリーズはそれまでTGVなどと同じく動力集中方式でしたが、国内の高速鉄道ネットワーク拡大の際の路線コストなどの兼ね合いで勾配ができたため、加減速性能や登坂性能に優れる動力分散方式としてICE3は誕生しました。
技術の国ドイツの高速鐵道であり、また各国へに輸出にも成功しているため日本国内でも海外鉄道の中では人気のある車両でしょう。
ICE3の模型はミニトリックスも出ていますがこれは前述のとおりアーノルドです。
ライトが点灯することが一番わかりやすい点でしょうか。

これは初期の製品のようですがそれでも結構なお値段がする品物。
ですが先日、某尾久で寝る前に適当に入札したものが起きたら早期終了となってかなり安く購入できました。(送料込みでも5k未満!)

ただし安いのにはわけがありまして。
動力不動で元箱無し。また人気が特に高い国際用の406ではなくドイツ国内用の403であること、でしょうか。
まあ動力が動かなくてもICE3でこの値段ならディスプレイとして考えても安いです。
後者に関しては別に何でもいいです。そこまで詳しくありませんし403だって普通に素敵です。
むしろすっきりしていてこれはこれで好ましいのです。
次に編成がちょっと変。
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なんと1等車が4両も入っています。
開業時、確かに現在より1等車は多かったのですがそれでも3両。
前オーナーも中古ということで完全に推測になるのですが、もしかしたら以前のオーナーの誰かがこの開業時編成2本から現行の1等車2両となった姿に近くしようとして組み替えたあまり、なのかもしれません。
まあ、走らせたらわかりませんし別に気にしません。
安かったわけですからね。
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続いて不動の動力を分解。
確かに線路に乗せてもうんともすんとも言いません。
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一度分解をしてモーターなどのチェック。
モーターは生きていますし台車からの集電自体も問題はなさそう。
となるとあとは、この製品の仕様である『ある機能』のせいではないかと思いました。
もともと不動とあった時点でもしかしたらと思っていたのですが。
実はこのICE3は勿論通常の集電方式にも対応しているのですが、ヨーロッパの模型らしく架線集電にも対応しているのです。
2016年最後の大物 ICE3入線_a0359818_17142023.jpg
金属製のこのパンタはその証拠。連結器も通電カプラー(後述)であります。
おそらく、この架線集電にスイッチが入っているのではないかと今度は基板をみます。
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ありました。
まあボディつけたままでも床下からどうにかなるんですけどね。
写真は2線式モードですがこれを回すと架線集電のほうになります。
右下側といいますか。これが通電カプラー経由でパンタにつながるわけですね。
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切り替えたらライトも点灯。
麦球?なので初期の製品なんでしょうか?わからないですが。
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ボディを組みなおして……はい!
動きました!復活です。
ただし、ジョイント部分が緩いのか内部ですごい音がします。
この部分は現行商品の画像では違うものになっているみたいですけどね。
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ついでに台車も見ておきます。
非常に彫りも深くシャープです。
おまけに車輪もディスクブレーキ?が綺麗に表現されており元が高価なだけあってとても精密に感じます。
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さて、これで無事動くようになったICE3くん。いろいろ見ていきましょう。
先頭車は動力車。内部は動力で埋まっているため窓は真っ黒です。
日本の製品と大きく違う点としてはドアスイッチなどどころかドアそのものが印刷表現であることでしょうか。
まあ1/160なのでたしかにこれはこれでありかもしれませんけどね。
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そのかわり?印刷表記は非常に細かく、かつ豊富。
このあたりは日本メーカーよりレベルが高いのではないでしょうか。
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日本にはない、といえば食堂車。
ICE自体の利用客が増えたため現在はビストロ車になってしまいましたけどね。
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で、ちょろっと説明のあったカプラーというか連結器はこれ。
通電機能があり、かつ伸縮もする、といえば聞こえはいいですが……正確にいえば、TNカプラーのように伸縮するパーツの穴に金属の棒を差し込む方式、といえば伝わるでしょうか。そんな感じです。
これが非常に使いにくい。しかもなくしてしまいそうですし怖いです。
もうずっと連結状態でケースに飾ったり車両基地に置いたりした方が精神衛生上いいかも?
また、通電機能があるといってもそれは架線集電の時だけなので、普通に走らせるときは本当にただの棒です。
加工に自信があればTSカプラーなどにしてしまってもいいかもしれませんね……。

まあ散々なこと言ってますが架線集電では重宝すると思います。

ちなみに写真に写っている幌。可動します。
地味ですがすごいですね。
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最後に我が家にいる新幹線の一つ。500系と並べます。
日独時速300キロ新幹線の競演ですね。
どちらもそれぞれのかっこよさがあっていいです。
色々とマイナスなことも書きましたけども、日本の模型にない素晴らしい点も多々あって本当に買えてよかったです。
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まだ音がやかましい点をどうにかしてあげたいところですね。


by c62swallow | 2016-12-31 17:30 | 海外型鉄道 | Comments(0)
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